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歯が動くしくみ(1)

一般の方は、歯が非常に堅く、頑丈に歯茎についているというイメージを持っていることでしょう。

歯が動くしくみ(1)

多少、硬いものでもばりばり噛み、様々なものを噛み切ることができるのですから、それも当然です。

しかし、それなら歯は矯正治療によって何故動くのでしょうか。

ここに矯正治療に時間がかかる秘密もあるのです。

人間の身体には、骨の代謝機能という素晴らしいしくみがあります。

これは骨に一定以上の圧力がかかると、吸収という現象を起こして、骨を溶かして圧力を軽減しようと働き、スペースの開いたところでは骨が新しく作られてスペースを埋める働きをする機能です。

矯正治療はこの骨の代謝の機能を活用して歯を動かすのです。

骨の代謝機能を利用すると、歯は1ヶ月で約0.3ミリ動かすことが可能だといわれています。

矯正治療では平均すると約4ミリ歯を動かす必要があります。

つまり矯正装置で歯に圧力をかけ、骨の持つ代謝機能を利用して歯を適正な位置まで動かすのに、平均して13ヶ月程度はかかる計算になるわけです。

このように矯正治療には、どうしてもある程度の時間がかかります。

しかし、自分のもともとの歯を傷つけることなく、身体が持っている力を利用して矯正することで、歯や顎に負担をかけることなく矯正することが可能になるのです。

歯は歯根膜と呼ばれる膜と歯槽骨と呼ばれる顎の骨によって支えられています。

歯で物を噛んだときにショックを和らげる役目をするのが歯根膜です。

歯根膜は繊維で出来ており、物を噛んだときの力を分散させるのです。

また歯根膜には、神経や血管も通っていて、歯根に栄養を運んだり、脳に物を噛んだときの感触を伝えるという重要な役目も担っています。

歯は、いわば歯槽骨の中にトランポリン状に浮かんでいるのです。

また歯を取り巻く歯根膜の幅は一定になっています。

歯に圧力を加えると、この歯根膜の幅が変化します。

この幅の変化を上手に活用することで歯を動かすことが出来るのです。

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